
今回お話を伺ったのは、仙台を拠点に「VEGA INNOVATION株式会社(以下、ベガイノベーション)」を展開する代表の大塚さんです。経営者や企業に向けて、健康を軸にしたサポートを行っています。
同社が手がけているのは、がんの早期発見を目的とする検査を軸にした会員制サービス「ベガウェルネスクラブ」と、経営者同士のつながりを生む取り組みです。
なぜ「健康」と「経営」を結びつけた事業を行っているのか。
その背景にある思いや、ベガイノベーションが目指している方向性についてお話を伺いました。
Index
マイクロCTC検査を軸にした、会員制サービスの事業

会社の紹介と事業内容を教えてください。
ベガイノベーションでは、がんの早期発見を目的としたマイクロCTC検査を中心に、会員制のサービスを展開しています。
具体的には、提携しているクリニックに足を運んでいただき、採血による検査を受けていただく形です。
マイクロCTC検査とは、どのような検査なのでしょうか。
マイクロCTC検査は、血液中に含まれる情報をもとに、体の状態を確認する検査です。
採血のみで行えるため、身体への負担が比較的少ない点が特徴です。
なお、がんの確定診断を目的とした検査ではありません。
がんの部位を特定したり、「がんである・ない」と断定するものではない点は、ご理解いただきたいところです。
一般的な健康診断とは、どんな違いがありますか?
一般的な健康診断は、血液検査の数値や症状などをもとに、現在の体の状態を確認するものが多いと思います。それに対して、マイクロCTC検査は、そうした健康診断とは役割の異なる検査です。医療的な診断を行うものではありませんが、リスク検査という位置づけで、体の状態を考えるための一つの材料として活用されています。
そのため、健康診断の代わりになるものではなく、あくまで補助的な検査として捉えていただければと思います。
会員制サービス「ベガウェルネスクラブ」の特徴

会員制サービス「ベガウェルネスクラブ」とは、どのようなサービスなのでしょうか。
ベガウェルネスクラブは、マイクロCTC検査を軸にした経営者向けの会員制サービスです。
検査に加えて、会員様向けの特典や会員同士が交流できる場も用意しています。
会員向けの特典について、もう少し詳しく教えてください。
会員様向けの特典として、ベネフィット・ワンのグルメクーポンを利用できるようにしています。
全国のおよそ180店舗と提携しており、検査を受けたうえで、グルメクーポンも利用できる点が特徴です。
また、会員様同士が交流できる場も用意しています。
どんな方に利用してほしいと考えていますか?
最終的には、日本全国の方にこの検査を受けていただきたいと考えています。
それが結果として、がんの早期発見につながり、がんに対する不安や苦しみを減らしていくことにつながればと思っています。
ただ、検査自体の定価は19万8,000円と高額です。
現在、私たちのサービスでは9万9,000円(税込)で提供していますが、個人の方にとっては決して安い金額ではありません。
そのため、今はまず経営者の方に向けてご案内しています。
将来的には、会社の福利厚生として取り入れていただける形になれば嬉しいですね。
ベガイノベーションを立ち上げた背景と、社名に込めた思い

ベガイノベーションを立ち上げた背景について教えてください。
もともと、共同創業者の渡辺と一緒に立ち上げました。
私は不動産事業、渡辺は保険業界でそれぞれ活動していて、出会いのきっかけはInstagramでした。
事業を始める大きなきっかけになったのは、知り合いの経営者が37歳という若さでがんで亡くなったことです。その方はワンマンで会社を経営しており、亡くなったあと、残されたご家族や従業員の方が大変な状況に置かれているのを目の当たりにしました。
今は「3人に2人ががんにかかる時代」とも言われています。
だからこそ、がんに対してきちんと向き合い、少しでも早い段階で気づける仕組みを作りたい、不安をなくしたいという思いでこの事業を始めています。
社名の「ベガイノベーション」には、どのような意味が込められているのでしょうか。
「ベガ」は、私と共同創業者の渡辺が、どちらも仙台の地方銀行で働いていたことが背景にあります。
私は秋田出身ですが、仙台に住んで十数年になり、今ではこの街にしっかり根付いている感覚があります。
仙台といえば七夕祭りがありますよね。
その七夕にちなんで、織姫星の名前である「ベガ」から社名を取りました。
そこに「イノベーション(革新)」という言葉を組み合わせて、将来的には、仙台を代表する存在になれる会社を目指したい、という思いを込めています。
たまに「パチンコ店のベガスベガスですか?」と聞かれることもありますが(笑)
それも含めて覚えてもらえたら嬉しいですね。
検査やサービス内容に加えて、コミュニティにも力を入れているそうですね。
はい。検査をきっかけに、会員である経営者同士が自然につながれる場をつくりたいと考えています。
食事をしたり会話を重ねたりする中で、仕事の相談が生まれたり実際に取引につながるケースも出てきました。
現在は関東を中心に、月に2〜3回ほど交流の機会を設けています。
検査だけで終わらず、人と人がつながる場としても機能していけばいいなと思っています。
ベガイノベーションが目指すこれからのかたち

今後、どのような会社にしていきたいと考えていますか?
一番の目標は「マイクロCTC検査」を日本全国の方に知ってもらい、当たり前のように受けてもらえる世の中をつくること。
がんに対する不安や苦しみを「仕方のないもの」として抱え続けるのではなく、早い段階で向き合える選択肢がある、ということを広めていきたい。
東北、そして宮城を代表する会社として、そうした価値を社会に届けていけたらと思っています。



